最近、Brian Kernighan と Dennis Ritchie 共著の『The C Programming Language』を読みました。とても素晴らしい読書体験で、学びが多くありました。
Cを学び始めたきっかけは、Unixおよびその創始者たち(Kernighan氏とRitchie氏)への深い尊敬の念からでした。また、YouTubeの「Low Level Learning」チャンネルの影響も大きく、それが最終的にC言語の学習を決意する後押しとなりました。
Cを学ぶ上で最も信頼できる書籍として、多くの人がK&R本を挙げますが、実際に読んでみて、その評価の理由がよく分かりました。Cの設計者自らが著したものであるため、内容の正確さと信頼性は折り紙付きです。加えて、構成が非常に明快で、Unix的な思想が随所に感じられる点も大きな魅力でした。
「Cは難しい」と言われることがありますが、私自身はそれほど難しさを感じませんでした。基本構文(if、for、whileなど)がShellスクリプトに似ていたため、すぐに馴染むことができました。また、多くの人が苦手とするポインタに関しても、思っていたほど複雑には感じませんでした。メモリの割り当ても、理解が進むにつれて意外と扱いやすいと感じました。
Cはコンパイル型言語であり、その実行速度は非常に優れています。たとえば、Shellスクリプトで書かれたneofetchと、Cで実装されたfastfetchを比較すると、fastfetchの圧倒的な速度が際立ちます。このように、Cのような低水準言語は、高水準言語と比べてパフォーマンス面で大きな利点があります。
もともと私は、PythonやJavaScriptのような高水準言語にはあまり魅力を感じていませんでした。しかしCを学んでみて、低水準言語ならではの利点を強く実感しました。Cでは、システム全体をより深く理解できるため、非常に魅力的です。手動で行うメモリ管理も、自分で制御できる自由度の高さゆえに、学習する価値があると感じました。
もちろん、シェルスクリプトにも独自の魅力があります。異なるプログラムを組み合わせて機能を拡張する柔軟さは、スクリプトならではの強みです。ただし、パフォーマンスが重要な場面では、やはりCのようなコンパイル型言語に軍配が上がります。
現在は他のテーマにも取り組んでいますが、C言語の学習は今後も継続していくつもりです。Cを学んだことで、コンピュータに対する理解が一段と深まり、プログラミングに対する視野も広がりました。